陰翳礼讃を読んでいると読めない漢字が続々現れる。
その一つ『鉄漿』。おはぐろと読むと初めて知った。鉄というからには成分に鉄が使われていたのか。知らんかったわー。以下ネットで調べた内容。⬇️
『日本での材料はタンニンを主成分とする「ふし粉」と酢酸第一鉄を主成分とする「鉄漿水」(かねみず)と呼ぶ溶液からなり、お歯黒筆あるいは房楊枝を用いて交互に塗布していた。タンニンは、歯のタンパク質に作用してこれを固定し、細菌による溶解を防ぎ、第一鉄はリン酸カルシウム作用してその耐酸性をあげていた。さらに、空気で酸化されて生成された第二鉄はタンニンと結合してタンニン酸第二鉄の緻密な膜となり表面を覆い細菌から歯を保護していた。すなわち、お歯黒は歯の無機質および有機質との両面から歯質を強化し、かつ表面を緻密な膜で覆い歯を保護していた。』https://www.jda.or.jp/park/knowledge/index04_03.htmlより
虫歯予防だったんだなぁ。子どもの頃にみた時代劇ではお婆さん👵と言えばお歯黒だった。お婆さんがニカッと笑うと口の中が真っ黒で不気味で恐怖心が湧いた。一番夜出会いたく無いタイプ。江戸時代に生きていなくて良かった💦と子ども心にも本気で思っていた。
今テレビの時代劇ではお歯黒は全く見かけない。安心してみていられる😅。映画ではあるのかもしれない。
『陰翳礼讃』なかなか奥深い。